【インタビュー】横浜育ちのシティガールは、能登の海を望みながら今日も働く。
名 前:林 冴香 現所属:株式会社ホテル海望 営業事務 出 身:神奈川県横浜市 大 学:東海大学 |
うまくいかなかった就職活動と、海望との出会い。
ー 最初からホテル業界を中心に就職活動していたんですか?
「いえ、ホテルや旅館の仕事だけを探していたわけじゃなくて、もっと漠然と、接客業の仕事を探していました。大学一年生の頃からカフェレストランでアルバイトしていたんですけど、そこでの接客の仕事がすごく楽しかったんです。あと、とにかく職場の方々が優しくて。自分を気にかけてくれる人たちに囲まれて仕事することができたのは、(接客が好きになった理由の中で)結構大きかったかな。そこから、将来は接客の仕事がしたいと考えるようになっていましたね。」
ー ホテルではなく、サービス業に就きたかった?
「当初はブライダル関係のお仕事に就きたかったんです。ただ、最初から特に興味があったわけではなかったのですが、大学生の頃に何か資格が欲しくて、、、何気なく選んだのがブライダルプランナーでした。それが、資格を目標に勉強していくうちにどんどん好きになっていましたね。でも、就職活動にはなかなか結びつきませんでした。そのせいでしばらく悩んでいた私に、ある時友人がwantedly(WEB求人媒体)を紹介してくれたんです。」
ー Wantedlyでホテル海望と出会ったんですね。
「そうです。接客の仕事を探していたら偶然、ホテル海望の求人を目にしたという感じですね。それで応募して、『能登で働く』さん経由で海望とSkypeでコンタクトを取りました。何度か3者で話し合った後、インターンをしてから決めましょうということで、2週間インターンしました。2週間で全てのホテル業務を体験しましたね。笑 あっという間でしたけど、ホテルで働くことを具体的にイメージすることができました。ホテル海望のことだけじゃなくて、七尾のことも知れたことはすごく良かったと思っています。」
ー数ある接客の仕事の中で、どうしてホテル海望を選んだんですか?
「石川県にあったからです。全く行ったこともない場所で新しいチャレンジをするのも面白いかなって。それに、生まれてから大学までずっと地元にいたこともあって、家を出て一人で暮らしたいという想いがありました。だから求人を見た時、『一歩踏み出すならこの瞬間だ!』って思って応募しました。」
決して順調ではなかった就職活動だったけど、諦めずにあらゆる可能性を探っていた林さん。そうして今の仕事と出会うこととなりました。では、実際に働き始めてみてサービス業(ホテル業)をどう感じているのでしょうか。
ー 入社前に行った、2週間のインターンの感想をもう少し詳しく教えてください。
「たくさんの部署があって、たくさんの人がいて、たくさんの仕事があって、そうした色々なモノが組み合わさって、『お客様へのおもてなし』という一つのサービスが完成する。そこはとても魅力を感じましたね。もしかしたら一番色々な経験をすることが出来る職業かもしれないと思います。」
ー では、インターンを終えてからすぐに入社を決めたのですか?
「いや、迷っていました。実はホテル海望のほかにもう一社応募していました。親に相談する中で、もう一度自分の考えを見つめ直しました。プライベートの時間を確保できるか、社会人として生活していくために、お金をためやすい環境にあるか、様々なことを総合的に判断した結果、ホテル海望に決めました。でも、その中でも(理由として)大きかったのは『人』でした。自分は外部から来た人間なのに、インターンで関わった人たちはみんな優しかった。アルバイトをしていた時も、(仕事を続けるうえで)大切なのは人間関係でした。ここならうまくやっていけそうだなって感じました。」
人で選んだ就職先。でも、その土地は全く知らない場所でした。そして22年間過ごしてきた神奈川県とは大きく異なる田舎という環境。なぜ飛び込むことができたのでしょうか。
ー全く知らない場所で働くことに不安はなかったですか?
「もちろんありました。でも、なんとかなるかなって。笑 人生の中でチャレンジ出来ることの幅はやっぱり、若いときの方が大きいと思います。確かに何歳になってもチャレンジすることは出来ますが、結婚してたり、体力的な問題があったりとか、年を重ねるほどにそういった制限は増えていく気がしています。だから、二十代のうちにやれることはやっておきたいです。多少無茶しても引き返せますからね。笑」
ー田舎という点も大丈夫でしたか?
「田舎ということに関しても、私の中では特に問題ではありませんでした。満員電車に乗る必要もないし、通勤に時間を取られることもない。私の場合、通勤時間往復10分なので。だから、趣味や勉強に時間を充てることができます。それと、海が近いのがとてもいいですね。毎日綺麗な海を見ながら仕事ができることはすごく素敵だと思います。」
ー全く知らない場所で新たなチャレンジをスタートしたわけですが、この先目指すものは一体何なのでしょうか?
「この先のことは正直全然考えていません。笑 まだ入社して1年ほどなので、今はとにかく目の前のことに集中するだけですね。悪く言えば行き当たりばったりのようですけど、その方が私は面白いですから。」
中学生の時、美術部に入部したかったのにいつの間にか吹奏楽部に入部していたことも。一度体験したサックスに心動かされたそうです。
自分が出来ないことは謙虚に観察し、出来ることには全力で突っ走ってきた林さん。全身全霊で走ったその先で、どのように輝いているのでしょうか。