たかが塩、されど塩。本質的な塩作りを目指して。
浜士として塩作りに励みながら、
塩田及びしお・CAFEのマネジメント業務を行える人材を募集します。
Anteのビジョンを理解し、自ら考えて奥能登エリアの事業をまとめ上げる役割です。
500年の間、連綿と受け継がれる製塩法
満潮時よりも高い位置に塩田を用意し、そこまで「水を汲み揚げる」ことから「揚げ浜式製塩法」と呼ぶ、そんな塩作りの方法があります。
夏場の塩田作業は過酷なものです。
それでも、豊富なミネラルが含まれた揚げ浜塩は決して工場で作ることはできません。
能登の一大産業であった伝統的な塩田での塩作りは、今では能登半島と伊勢神宮だけにしか残っていません。
(現在能登では5つの業者が行っています。)
http://sio-enden.jp/?page_id=275
株式会社Ante
伝統的な製法を引き継いでいく浜士を募集します。
そこで、どんな人材を必要としていますか?と中巳出さん(株式会社Ante代表取締役)にお聞きしたところ、「浜士としての作業だけではなく、揚げ浜式製塩法に取り組む私たちの思いを全国に発信出来る人材。」との答えが返ってきました。
株式会社Anteは、石川県の南側、能登ではなく「加賀」エリアに本社を置いています。
地域資源(その土地の農産物や伝統)を活用し、新しい地域ブランドを開発することで石川県の活性化に取り組む商品企画・開発会社です。
主な商品としては、「 柚子乙女」「 しおサイダー」「しおちょこ」など多数挙げられます。
そのAnteは、能登半島に2つの拠点を持っています。
1.塩田での製塩事業。
1.塩や能登の景観を届ける「しお・CAFE」。
しおCAFEは2015年度にグッドデザイン賞を受賞しています。
http://sio-cafe.jp/
その土地を活用し地域を消費するなら、貢献もしなきゃ。
しおCAFEや塩田がある珠洲エリアまで、Ante本社から175kmほど。
これまでは社長である中巳出さん自ら、往復350kmの道のりをたびたび通いながら遠隔マネジメントを行ってきました。
「私はもう棺桶に片足を突っ込んどる。若い人に受け渡していきたいんや。(※実際には身も心も健康で若く、情熱もありますが)」
と笑いながらおっしゃっていましたが、実際に事業の質を上げていくためには、奥能登エリア担当のマネジメント能力を備えた人材が必要なことは事実なのです。
地域を活性化すると言っても、一時的な観光イベントではなく、そこに生業を生み出すことこそが活性化につながると中巳出さんは考えています。
その考えは募集する人材にも及び、「いわゆる”田舎暮らしに憧れて”とか”都会に疲れて”というだけの理由の人は採用しません」とはっきり。
塩の歴史・魅力をもっとアカデミックに発信していきたい。
奥能登に単純な観光地だけではなく、生業として成り立つ生活拠点を作りたい。
そんなAnteのビジョンに共感し、塩田&しお・CAFE&本社を上手く連動させながら製塩事業を引っ張っていける人こそが今回募集する人材なのかもしれません。
伝統は常に進化する
500年前からの伝統的な製法、言い方を変えれば現代的・合理的・効率的ではない揚げ浜式製塩法に固執する理由はなんでしょうか。
揚げ浜式製塩法の伝統を守るということは時代に逆行しているといわれますが決してそうではありません。
ある意味、テクノロジーのみが先行する今でこそ、必要なものです。
時代の移り変わりに沿って進化し変わることを恐れず、守らなければいけない「軸」を見失わず大切にすることが重要です。
揚げ浜製塩法の「軸」は能登の豊かな里山と美しい里海を守る事。
そして、自然の恵みを大切にし、自然と共存していく事です。
Anteの製塩に使われる燃料は、能登の里山の間伐材です。
間伐材を切り出す事は豊かな森を育てる事。
豊かな森はミネラル豊富な山水を海に届けます。
豊かな里山と美しい海は塩づくりには必須となります。
私たちは能登の里山と里海を守る事こそ、使命と思って取り組んでいます。
たかが塩、されど塩。
その価値の高さゆえに専売の対象となり、自由に製造・販売できなかったこともある塩。
歴史ある塩づくりで、一緒に新たな能登の歴史を作っていきませんか?
募集情報
会社名 | 株式会社Ante |
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公式WEBサイト | |
募集職種 | エリアマネージャー |
雇用形態 | 正社員 |
仕事内容 | ・塩作り ・塩田マネジメント業務 |
給与・その他手当等 | ・月給18万円〜 ・通勤手当あり |
福利厚生・待遇 | 社会保険完備(雇用保険、労災保険、健康保険、厚生年金) |
勤務地 | 石川県珠洲市 |
勤務時間 | 一年単位の変形労働時間制(面談時に詳しくご案内します) |
休日等 | 一年単位の変形労働時間制に基づくシフト制、年間休日138日 |
休暇 | 休暇: 年末年始休暇/年次有給休暇(6ヶ月経過後) |
応募資格、必須スキル | 特になし |
担当者の一言 | 人と地球に優しいしお作りを目指しています。 特別なスキルは必要としていません。 一次産業へ携わりたい方、それを商品化して届けることに関心がある方からの応募をお待ちしています。 |