親の糸と、子の糸を紡ぐ、繊維企業の経営幹部を募集
世界の一流ブランドからも注目されるニッチトップ企業は
社内のマネジメント面で課題を抱えています。
社長と事業を承継していく息子さんを支えていく幹部を募集します。
唯一無二の製品、天女の羽衣
世界最軽量の極薄素材は、髪の毛の1/5~1/6程の細い糸から織られています。
切れやすい極細の糸を織り上げる独自の技術から生まれたのが「天女の羽衣」です。
石川県の繊維産業は、これから衰退していくのではなく、既に衰退しています。
昭和60年と平成26年の比較では、従業者数は3分の1に、製造品出荷額は4割に減少。
人口減少による衣類需要の低下、海外の技術力向上による低価格製品の普及などが重なったことが原因です。
(参照:H26.5 石川県繊維産業成長戦略)
一方で、事業所あたり・従業者あたり製造品出荷額等の推移については全国に比べ上昇傾向が顕著というデータも。
新規にIT事業を始めたり、大手企業と連携して国際的なスポーツ大会で使われるユニフォーム素材を作ったりと
各社が工夫を重ねてきた結果と言えるでしょう。
生き残ってきた企業の競争力は高いレベルにあり、
その1つである天池合繊を支えているのが「天女の羽衣」とその極細の糸を織る技術なのです。

人材が集まる田舎の繊維企業へ
天女の羽衣の生地は、海外では「Super Organza」という名で流通しています。
パリコレにて採用されて以来、ありがたいことに海外からの問い合わせをいただき、
世界の多数有名トップブランドに向け直接輸出しています。
「パリ・オペラ座で使われている!」そんなことを発信しているうちに、若い人材が集まるようになってきました。
毎年、技術への憧れや海外展開へ関心を持った大学生から求人へのエントリーを頂いています。
その多くは能登に縁もゆかりもない方ばかりなんです。

マネジメントの難しさ
順調に見えるかもしれませんが、実は課題だらけです。
設備投資の負担はもちろんですし、単純に技術者数は足りていません。
そんな状態で、私が特に頭を悩ましていることが、
これまで支えてきたベテラン技術者と若手人材とのコミュニケーションのズレ。
どちらかの主張が完璧に間違っているというわけでなく、世代と経験してきた人生観の違いが大きいことが要因、、、
でも、これから働いていく人たちのために少しづつ変えていかなければと思っています。
私自身、頻繁に海外や東京へ足を運んでいる今の体制では、社内の細かなマネジメントを徹底することができません。
人事についてもそう。
県が主催するインターンシップへの対応などは息子にさせていますが、彼もまだ未熟です。
同じように有望な若手の数も増えてきたことですし、
技術と事業を残していくために経営・マネジメントに関わってくれる人材が必要であると考えています。
息子までの橋渡し役を募集します
後継者候補として息子がいますが、
もちろん継いでくれるなら嬉しいのですが、
彼の将来がどちらであっても、事業を次代へ繋いでいくためには会社を支える幹部人材が「今」必要であると強く実感しています。
だからこそ、幹部層に”外からの人材”を雇用するという私達にとっても新しい挑戦に挑むことにしたのです。
社内のコミュニケーションを円滑にして、
有望ながら未熟な若手人材もスキルは高いが寡黙なベテラン人材も、双方を上手く活用していく企業を目指したい。
マネジメントのスキルや経験があれば嬉しいですが、そのビジョンに共感できる方の応募をお待ちしています。
募集情報
会社名 | 天池合繊株式会社 |
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募集職種 | 幹部候補(事業マネージャー) |
雇用形態 | 正社員 |
仕事内容 | 織物製造(請負委託加工)及び天女の羽衣(生地)、天女の羽衣スカーフ卸販売 |
給与・その他手当等 | 年収 400万円〜 *経験などを考慮する 手当:通勤、残業、業績・技能 |
福利厚生・待遇 | 社会保険完備(雇用保険、労災保険、健康保険、厚生年金) |
勤務地 | 926-0037 石川県七尾市国下町ト部59番地1 |
勤務時間 | 08:30〜17:30 |
休日等 | 週休二日制(土日)、お盆、年末年始、祝日 |
担当者の一言 | 合繊の産地である北陸、石川県に1956年に創業。 当時、繊維産業は日本の先端産業として経済を牽引し、今日ではトップ技術を誇る世界のMade in Japanブランドとして認められています。 衣料品、インテリア、建築資材、産業資材、医療用繊維製品等、Made In Japanの繊維素材の用途は拡大する一方です。 弊社は、現在では繊維製品でも特殊な性能を持つ、スポーツウエア―や衣料用生地、インテリアカーテン、産業用資材生地等を開発する「技術開発型」メーカーとして基盤を確立してきました。 進展する繊維産業の国際競争の中で、織物技術開発をご提案できる「技術開発型」メーカーとして躍進していきたいと社員一同に考えています。 |